スーツ姿のプロダクトマネージャー

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スマートフォン市場の成長について

ずっと伸びてきたスマートフォンの販売台数が、初めて減少に転じたという記事がでました。初めてというのはガートナーのアナリストの調査でということで、それ以前に減少を指摘したアナリストがいたという話です。

四半期での集計であるので、長期トレンドかどうかは冷静に見る必要があると思います。
上の記事では、以下のことが要因であると書いています。

 

 GartnerはQ4売上の減少には主要因が2つあると言っている。ひとつは多機能電話からスマートフォンへの買い換えが遅れていることで、これは高品質で「超低価格」なスマートフォンがないことが理由だ。もうひとつは、スマートフォンオーナーが高級モデルを買って長期間使用するようになり、買い換えサイクルが長くなったためだ。

引用元:ガートナー、世界スマートフォン販売台数の減少を初めて報告 | TechCrunch Japan

世界的に見た時に、購買層が二極化しているということでしょうか。また、地域によっては普及が頭打ちになったと言えるでしょう。

その他のソースから見てみると

実際に、総務省の情報通信白書で日本の状況を見てみると、横ばいになっているように見えます。

http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h29/image/n1101010.png

 

出典:総務省|平成29年版 情報通信白書|数字で見たスマホの爆発的普及(5年間の量的拡大) 

パソコン、固定電話、スマートフォンが同じような数字に収束しているように見えるのが面白いところです。日常的に使う「情報端末」の飽和点かもしれません。

長期的な傾向や、市場のコモディティー化は常に意識しておくべきでしょう。

 

ところで、スマートフォン市場については、いくつかの見方があるようです。
例えば、米国の市場調査会社IDCは、少し前ですが以下のような調査結果を出していました。成長は鈍化するが今後4年は安定成長という見解。

安定成長というのは、定期的な買い替え需要により、準ストック的なビジネスが継続するというかと思います。


このような状況下で、中国企業の躍進がいろいろなところで話題になっています。
世界の市場全体でみると、下位レンジのセグメントが成長していて、Huawei、Oppo、Vivoといった企業の売り上げが伸びているようです。


普及が進んだ先に…

ということで、ハードウェアとしてのスマートフォンビジネスは、セグメント毎に次の状況であることがわかりました。

  • 上位レンジの購買層を持つ市場セグメント: 普及が進んで飽和状態。定期的な買い替え需要があるので安定的な市場となっている。
  • 下位レンジの購買層を持つ市場セグメント: まだ普及の段階であり、コスト戦略で勝てる企業が買つ市場となっている。

さて、セグメントによって状況は異なりますが、普及が落ち着くということは、情報インフラとして安定するということです。これは、ソフトウェアやサービスの戦略や、さまざまな業界に影響を与えるはずです。

少し前の記事ですが、米ヤフーの業績について以下のような見解が出されていました。
この話は、普段スマートフォンを使っている人からすると、いちユーザとして直感的にわかるのではないでしょうか。

 

ということは、「下位レンジ」でスマートフォンが普及したら何が起こるのでしょうか?
これは、今の世の中からは想像ができない、まったく別のトレンドが生まれるのではないかと思っています。

ITを駆使する世の中のプロダクトマネージャーも影響を受けるでしょう。